選挙が近づいてきました。私も含め、どの政党に投票すべきか迷っている人は多いと思います。そんな中、今回の選挙戦で特に注目されているのが、自民党と石破政権の動向です。
本稿では、実際のデータと発言をもとに、自民党の現状と、それを踏まえた私たち有権者が考えるべきことを整理してみたいと思います。
1. 支持率の急落と「裏金」問題
まず明らかになっているのは、石破内閣の発足後、急速に支持率が下落しているという事実です。
朝日新聞が2025年11月2〜3日に行った世論調査によれば、「内閣支持率は34%、不支持率は47%」。
「裏金問題が内閣支持に影響している」と答えた人は82%にのぼりました。
出典:朝日新聞デジタル
この「裏金問題」は、政界全体に対する信頼を揺るがすものであり、特に自民党に対して厳しい目が向けられる原因となっています。
2. 「公約は必ず守るものではない」という発言
さらに問題なのは、石破茂氏自身が過去に公約に関して次のような趣旨の発言をしていたことです。
「公約は必ずしも実現されるものではない」
(発言の一部は過去の国会答弁や報道による要約)
この発言は、SNS上でも大きな反響を呼びました。
「選挙前だけ都合の良いことを言って、守る気がないのでは?」
「そんな政党に、未来を託せるだろうか?」
出典:Twitter
こうした言葉を目の当たりにして、政党の「公約」が本当に国民との約束として機能しているのか、疑問を持たざるを得ません。
3. 選挙前だけの“減税アピール”
石破政権は、当初「税金は財源であり、消費税の削減には否定的」という姿勢を示していました。しかし、選挙が近づくと突然「給付金の支給」や「ゆくゆくは減税」と言い出すようになりました。
「減税は考えていない」としていた首相が、選挙直前に「10万円給付」や「今後は消費税減税の可能性も」と発言を修正
出典:毎日新聞・2025年6月
こうした急な方向転換に対しては、「選挙目当てではないか?」という冷ややかな視線も当然集まります。
4. 安定を取るか、変化を選ぶか
もちろん、自民党には「長年政権を担ってきた実績」や「安定性」を評価する声もあります。
「やっぱり最後は自民党じゃないと怖い」
「混乱を避けたいから、政権交代は望まない」
出典:街頭インタビュー(NHK報道・2025年6月)
人間は変化よりも現状維持を選びやすい生き物です。しかし、「なんとなく」の投票は、結果として今の状況を固定化させ、未来を閉ざすことにもなりかねません。
5. 「考える投票」を取り戻そう
私は、自民党を完全に否定するつもりはありません。ただ、「考えない投票」が続く限り、政治は変わりません。むしろ「現状をどう評価し、自分にとって何が大事か」を一人ひとりが考えることが、民主主義の基本ではないでしょうか。
選挙は、与党か野党かを決めるものではなく、「あなたの意思」を示す場です。
「どうせ何も変わらない」と投げ出さずに、今一度、自分の一票に責任を持ちたいと思います。
最後に
政治に詳しくなくても、難しい政策を全て理解していなくても構いません。
大事なのは、「誰が、何を言ってきたか」を事実に基づいて知り、自分の頭で判断することです。
投票とは「考えること」そのもの。
そして、今こそ「考える政治」を、私たちの手で取り戻すときです。